先に結論を書きます。相続登記だけを頼むなら、nocos(ノコス)のような代行サービスより司法書士への個別依頼のほうが安いです。
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。
私は母の相続のとき、自宅近くの司法書士事務所で見積もりを取りました。登記・戸籍・協議書で計13万円程度という回答でした。
で、最終的に払ったのはnocosへの税込22万円と実費です。つまり数字だけ見ればnocosのほうが高い。ここをごまかすつもりはありません。
この記事では、その差額およそ9万円が何の値段だったのかを、見積書を2枚持っていた人間として書きます。読み終わる頃には、自分の手続き量ならどちらが得か決められるはずです。
けんじ「代行って司法書士より高いだけでは?」という疑いには、最初に「登記だけならそのとおりです」と答えておきます。そのうえで比べてください。
結論:登記だけなら司法書士が安い
出し惜しみせず、この章で答えを出し切ります。当てはまる人は、ここだけ読めば足りるようにしました。
順にいきます。
登記だけなら司法書士
日本司法書士会連合会の令和6年(2024年)のアンケートでは、相続登記の報酬は平均74,888円です。土地1・建物1・評価額1,000万円・相続人3名という標準的なケースの数字です。
nocosの相続スタンダードプランは税込165,000円。戸籍収集や協議書まで込みのパック料金とはいえ、登記まわりだけを比べるなら勝負になりません。
私がもらった見積もりも、戸籍と協議書を足して計13万円程度でした。頼みたいのが登記だけなら、近所の司法書士に行くのが正解です。
差額9万円の中身
では、私は9万円で何を買ったのか。払った22万円には、司法書士の見積もりに入っていなかったものが3つ含まれていました。
- 銀行の解約手続きが込み
- 平日の呼び出し対応ゼロ
- 進み具合の管理まで込み
司法書士の13万円は、預貯金の解約を自分で動く前提の金額でした。ここを人に任せるかどうかが、値段の分かれ目です。
逆に言えば、任せたい手続きが登記で終わる人にとって、この9万円は払う理由のないお金です。
登記の放置はできない
どちらに頼むにせよ、後回しだけは勧めません。相続登記は2024年4月から義務化されていて、放置できる手続きではなくなりました。
期限や罰則の中身は相続登記の義務化の記事にまとめています。「まだ先でいいか」と思っている人ほど、先に読んでおいてください。
悩んでいいのは「どこに頼むか」だけで、「やるかどうか」ではない、ということです。
nocosと司法書士の料金を比較表で見る
言葉で並べるより表のほうが早いので、報酬と条件を一覧にしました。金額は公表値と、私が取った見積もりです。
| 項目 | 司法書士(個別依頼) | nocos(ノコス) |
|---|---|---|
| 相続登記の報酬 | 平均74,888円 | プランに込み |
| 戸籍収集・協議書 | 事務所ごとに加算 | プランに込み |
| 上記までの総額 | 私の見積もりは計13万円程度 | スタンダード税込165,000円 |
| 預貯金の解約 | 1金融機関33,000円程度の例 | 1金融機関55,000円 |
| まるごと任せる場合 | 最低20〜25万円が相場(財産500万円以下) | 165,000円+必要な分を追加 |
| 対応時間 | 平日日中が中心 | 土日祝・ZOOM対応 |
| 窓口 | 手続きごとに自分で手配 | 一本化 |
※74,888円は日本司法書士会連合会・令和6年アンケート(土地1・建物1・評価額1,000万円・相続人3名)の平均です。登録免許税(評価額の0.4%)と戸籍などの実費は、どちらに頼んでも別にかかります。
表の中身を3点だけ補足します。
司法書士の報酬相場
平均74,888円は、あくまで登記の報酬だけの数字です。戸籍収集や協議書の作成を足すと、10万円を超えるのが普通だと思います。
私の見積もり13万円程度は、ほぼ相場どおりだったわけです。報酬は事務所が自由に決められるので、1件の見積もりを相場と思い込まないほうが安全です。
あと、預貯金の解約まで受けてくれる事務所もあります。表の33,000円程度という例のように、単価は司法書士側が安めです。
あと、安さで言えばオンラインで完結する型もあります。そうぞくドットコムの登記93,500円という数字に私も揺れたので、その経緯はそうぞくドットコムと比べた記事に書きました。
nocosの料金
スタンダード165,000円には前提があります。土地1筆・建物1棟、評価額1,000万円以下、相続人4名以下という条件で、不動産が複数あるなど条件を外れると追加料金です。
預貯金の解約は1金融機関55,000円。単価で見れば、ここも司法書士の安い事務所には勝てません。
高い分は、土日祝やZOOMで相談できる体制と、窓口をひとつにまとめる値段だと私は理解しています。
どちらもかかる実費
登録免許税(評価額の0.4%)と戸籍などの実費は、どちらに頼んでも同じだけかかります。私の場合は登録免許税32,000円と戸籍代15,000円ほどでした。
見積もりを比べるときは、実費が入った金額かどうかを最初に確認してください。ここが揃っていない見積もり同士を並べても、比較になりません。
自分のケースの金額を知りたい方は、nocosの無料相談で見積もりをもらって、近所の司法書士の見積もりと並べるのが確実です。
司法書士が向いている人・nocosが向いている人
どちらが上という話ではなく、手続きの量と平日の自由度で向き不向きが分かれます。自分がどちら側かで決めてください。
私が使った判断基準も添えます。
司法書士が向いている人
頼みたいのが登記だけなら、迷わず司法書士でいいと思います。報酬は安く、地元の事務所なら顔を見て相談できます。
銀行の解約くらいは自分でやれる、という人もこちらです。平日の日中に動ける時間があるかどうかが目安になります。
登記だけと言っても、実家を相続すると名義変更のあとに固定資産税や売却の話が続きます。全体の順番は実家を相続したあとにやることの流れにまとめたので、登記の位置づけを先に掴んでおくと迷いません。
- 頼みたいのは登記だけの人
- 実家が近く平日に動ける人
- 報酬を安く抑えたい人
- 近所で完結させたい人
nocosが向いている人
登記も銀行も、と手続きが溜まっている人はnocosの一括に価値が出ます。頼む先を1件ずつ探して説明して回る手間が、そもそも消えるからです。
私のように実家が遠く、有給も残っていない会社員は典型だと思います。土日祝やZOOMで面談できるのも、働きながらだと効きます。
- 登記も銀行も溜まっている人
- 実家が遠い会社員
- 平日に休みを取れない人
- 窓口を一つにしたい人
手続きが3つ以上溜まっているなら、一度見積もりだけもらって損はないです。金額を見てから断っても、何も失いません。
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電話相談も無料(受付10時〜19時)
私が見積もりを取って比べた話
ここからは、見積書を2枚並べた人間の体験談です。数字の裏側の、生々しい部分を書きます。
時系列でいきます。
見積書は13万円だった
母を見送ったあと、最初に行ったのは自宅近くの司法書士事務所でした。感じのいい先生で、登記・戸籍・協議書で計13万円程度と、その場で概算を出してくれました。
正直、思ったより安いなと感じたんです。帰り道は、ほぼ頼む気でいました。
で、その見積書をテーブルに置いたまま、週末が二度過ぎました。安いのに決められない理由が、自分でもすぐには分からなかったんです。
決め手は銀行だった
引っかかりの正体は、見積もりに入っていない部分でした。預貯金の解約は範囲外で、銀行へは自分で動く前提だったんです。
母の口座は2つありました。銀行の窓口は平日の日中しか開いておらず、私の有給は介護の3年でほぼ残っていません。
登記が13万円で済んでも、銀行のために平日を潰すなら意味がない。そう考えて、預貯金の解約まで込みで頼めるnocosに切り替えました。
その銀行に遺産整理そのものを頼む道も、一応あります。私は窓口で案内されて最低110万円と聞き、断りました。金額の中身は銀行の遺産整理と比べた記事にまとめています。
9万円の答え合わせ
答え合わせができたのは、頼んだあとです。口座の1つは少額だったので自分で解約したのですが、書類の不備で平日に2回呼び出されました。
任せたほうの銀行からは、呼び出しゼロのまま解約完了の書類が届きました。差額の9万円は、この差に払ったのだと思っています。
ただ、途中で1ヶ月連絡がなく、催促のメールを打ったのも事実です。任せれば全部が快適、とまでは言いません。
nocosの口コミや使い勝手の細かい話は、nocosの評判と体験談の記事に分けて書いています。頼む前提で検討する方はそちらをどうぞ。
私と同じ悩み方をしている方は、nocosの無料相談で金額を出してもらい、13万円側の見積もりと並べてみてください。
nocosと司法書士のよくある質問
頼む前の私が気にしていた順に、結論から答えます。
- Qnocosの中身も司法書士がやるのですか?
- A
はい。運営のNCPグループは司法書士法人を含む7法人の集まりで、司法書士59名が在籍しています(2025年3月時点・全国60拠点以上)。登記などの法律業務は、グループ内の司法書士が担当する仕組みです。2004年からの運営で、受託は累計12.5万件を超えています。
- Q登記だけ司法書士に頼み、残りは自分でやれますか?
- A
やれます。頼むのが登記だけで済む人には、それがいちばん安い組み合わせです。ただ預貯金の解約は書式が銀行ごとに違い、窓口は平日の日中だけです。平日に動ける時間があるかで判断してください。
- Q司法書士の74,888円で全部済みますか?
- A
済みません。74,888円は相続登記の報酬部分の平均で、戸籍収集や協議書の作成は別に加算されるのが普通です。登録免許税などの実費も別です。私の見積もりは、それらの報酬を足して計13万円程度でした。
- Q預貯金の解約だけなら、どちらが安いですか?
- A
司法書士側です。1金融機関33,000円程度で受ける事務所の例があり、nocosは1金融機関55,000円です。口座が1つだけなら司法書士か自分で、口座が複数の銀行に散らばっているなら窓口がひとつになるnocosが楽です。
- Qnocosの追加料金の条件は?
- A
スタンダード165,000円は、土地1筆・建物1棟、評価額1,000万円以下、相続人4名以下が前提です。不動産が複数・数次相続・相続人5名以上などの場合は加算されます。契約前の見積もりで、総額がいくらかを必ず確認してください。
- Q見積もりは両方取るべきですか?
- A
取るべきです。私も近所の司法書士とnocosの両方で金額を出してから決めました。相場を知らないまま契約するのがいちばん危ないので、無料でもらえる見積もりは遠慮なく比較材料に使ってください。
まとめ:安さの司法書士か、一括のnocosか
最後に、要点だけ並べます。
- 登記だけなら司法書士が安い
- 一括で任せるならnocos
- 実費はどちらも同じ
- 見積もりは両方取る
私は高いほうのnocosを選び、後悔はしていません。ただ、それは登記も銀行も溜まっていた私の場合の話です。
登記1件で済む人が同じ選び方をすると、9万円をただ余計に払うことになります。自分の手続きを数えてから決めてください。



見積もりは無料でもらえます。2枚並べて眺めると、自分がどちら側の人間か案外すぐ分かりますよ。
nocosの無料相談は土日祝も受け付けているので、平日に動けない方はまず金額だけ確かめてみてください。
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電話相談も無料(受付10時〜19時)










