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親の死で性格が変わるのは普通?見送った私が綴る理由と戻る時期

親を亡くしてから、自分か身近な家族の様子がどうもおかしい。怒りっぽくなったり、無気力で抜け殻みたいになったり、ちょっとしたことで涙が出たり。「これって普通なの?それとも、どこか異常なの?」と検索してたどり着いた方が多いと思います。私もそうでした。母を見送ったあと、悔しさだけが胸に残って夜も眠れなくて、自分でも人が変わったみたいだなって思った時期があるんです。先に結論からお伝えしますね。

先に結論|この記事でわかること
  • 性格が変わるのは自然な反応。異常じゃない
  • 怒り・無気力・涙もろさは悲嘆反応の一つ
  • 落ち着くまで半年〜1年、戻るには数年が目安
  • 自分も家族も、まず「責めない」のが大事
  • 長引くなら専門家に相談を

私は終活ガイドと相続診断士の資格を持っていますが、それ以前に、母を遠距離で3年介護して見送った一人の長男です。専門の話だけじゃなく、自分が実際にどうだったかも正直に書きますね。少しでも肩の力が抜けたら嬉しいです。

この記事を書いた人
けんじ(終活ガイド上級・相続診断士)

けんじ/終活ガイド上級・相続診断士

母を片道4時間の地方で3年介護し、看取った長男です。そのあと葬儀・遺品整理・実家の売却・相続・墓じまいまで、ぜんぶ自分の手でやり切りました。相続で弟と1年、口をきかなくなった失敗も込みで、実際にいくらかかって・どこでつまずいたかを、正直にだけ書いています。

目次

親の死で性格が変わるのは普通?見送った私が感じたこと

まず一番知りたいところに答えます。親を亡くして性格や気持ちが変わるのは、おかしなことではないです。むしろ自然な反応だと一般に言われています。専門的には「グリーフ(悲嘆)反応」と呼ばれていて、誰にでも起こりうるものなんですね。

グリーフケアの解説などでは、急に人付き合いが嫌になったり、家に閉じこもったりして「私、人が変わってしまったのかしら」と心配になる人も多い、でもそれもグリーフ反応の一つで誰にだって起こること、と説明されています。だから、今あなたが感じている戸惑いは、あなたの心が壊れたわけじゃないんです。

けんじ

正直に言うと、私はしばらく「なんで母にもっと優しくできなかったんだ」って自分を責めてばかりでした。穏やかなつもりの自分が、弟の一言にカッとなって。あれは本当に、人が変わったみたいだったなって。

あとで知ったんですが、あれもグリーフのよくある現れ方の一つだったみたいです。知ってたら、もう少し自分を許せたかもしれないなって思います。

なぜ変わるのか|よくあるグリーフ反応のかたち

「普通だよ」と言われても、なぜ自分や家族がこうなってるのか分からないと、やっぱり不安ですよね。グリーフ反応にはいくつかの代表的なかたちがあると言われています。あなたや家族の今に当てはまるものがないか、一つずつ見ていきますね。

怒りっぽくなる:つい家族に当たる

「なぜこんな目に」という行き場のない怒りが湧くのは、悲嘆のプロセスでよく語られる段階です。亡くなった原因や、まわりの人、ときには自分自身に向かうこともあります。

厄介なのは、その怒りが一番近い家族にこぼれてしまうこと。パートナーや子どもに無意識にイライラしてしまう、というのもよく挙げられる現象です。私も弟と相続のことで揉めて、結局1年くらい絶縁状態になりました。今思うと、お互い悲しみの真っ最中で、心に余裕がなかったんだと思います。

無気力:抜け殻みたいになる

葬儀やいろんな手続きが一段落した頃、急にぽっかり穴が空いたみたいに無気力になる人は少なくないようです。何もやる気が出ない、うつにそっくりな状態になることもある、と説明されています。

仕事でミスが増えたり、好きだったことに興味が持てなくなったり。これも悲嘆の自然な一部とされています。残された親が抜け殻みたいになっている、というご家族の心配もここに当てはまることが多い気がします。サボってるわけでも、心が弱いわけでもないんですね。

涙もろい:自分じゃないみたい

ふとした瞬間に涙が止まらなくなる。逆に、人と会うのが急に億劫になって、自分だけ世界から浮いてるような気後れを感じる。こうした感覚も、悲嘆の代表的な反応として挙げられています。

故人を思い出して恋しさでいっぱいになる「思慕」、まわりと違ってしまったような「疎外感」。専門の解説でもこうした言葉が使われています。だから、涙もろくなった自分や家族を「弱くなった」と責めなくて大丈夫だと思います。

いつ頃戻る?回復の見通しと、戻り方の個人差

たぶん一番つらいのは「これがいつまで続くのか」が見えないことですよね。私もそうでした。終わりが見えないと、不安だけがどんどん大きくなる。

一般的な目安としては、強い悲嘆反応は半年から1年ほど続くことが多いと言われています。そこから、以前とほとんど変わらない日常を送れるようになるまでには、もう少し時間がかかる傾向があるそうです。親を亡くした場合は、落ち着くまでにおおよそ3年くらい、という話も見かけます。

ただ、これはあくまで「よく言われる目安」です。早く落ち着く人もいれば、何年もかけてゆっくり戻る人もいます。年齢が高いほど時間がかかりやすいとも言われていて、本当に人それぞれ。だから「もう何ヶ月も経つのに」と焦らなくていいんじゃないかなと思います。

けんじ

私も、夜眠れたなと思えるまでに結構かかりました。完全に元通りかと言われると、正直そうでもなくて。でも、悲しみと一緒に普通に暮らせるようにはなりました。消えるんじゃなくて、薄まって馴染んでいく感じ、ですかね。

このままで大丈夫?できることと、相談を考えたいサイン

「自分(や家族)はこのままで大丈夫なの?」という不安にも答えておきますね。基本は、無理に元気になろうとしないことだと思います。グリーフは、悲しみを我慢するより、ちゃんと出したほうが和らいでいくと言われています。

  • 泣きたいときは泣く。感情にフタをしない
  • 信頼できる人に、とりとめのない話を聞いてもらう
  • 睡眠と食事だけは、できる範囲で守る
  • 大きな決断(家の処分・相続の話など)は、少し落ち着いてからでもいい

残された親や家族の変化が心配なときも同じで、「早く立ち直って」と急かすより、そばで話を聞くほうが力になることが多いそうです。何かしてあげなきゃ、と気負わなくて大丈夫です。

ただ、ここは正直にお伝えしておきます。眠れない日がずっと続く・食べられない・気持ちの落ち込みで生活が回らない、そういう状態が長く続くなら、無理せず専門家を頼ってほしいです。死別に詳しい精神科や心療内科、心理職に相談する選択肢があります。長引く悲嘆は「複雑性悲嘆」と呼ばれてケアの対象になることもあるので、相談は弱さでも甘えでもないんですね。

よくある質問|親の死と性格の変化について

Q
親の死で性格が変わるのは異常ですか?
A

いいえ、自然な反応だと一般に言われています。怒りっぽさ・無気力・涙もろさなどは「グリーフ反応」と呼ばれ、誰にでも起こりうるものとされています。

Q
変わった性格はいつ戻りますか?
A

強い反応は半年〜1年ほど続くことが多いと言われます。ほぼ元の日常に戻るには親の場合おおよそ3年が目安とも。ただ個人差が大きく、目安どおりでなくても焦らなくて大丈夫です。

Q
怒りっぽくなって家族に当たってしまいます
A

行き場のない怒りが一番近い家族に向くのは、よくあることだと言われています。私も弟と揉めました。落ち着いたら、ひと言「あの時はごめん」と言えると、関係を立て直しやすい気がします。

Q
無気力で何もできません。怠けているのでしょうか?
A

怠けではないと思います。葬儀などが一段落した頃に無気力になるのは、悲嘆のよくある現れ方とされています。やる気が出ないこと自体を責めないであげてください。

Q
残された親(配偶者を亡くした側)が抜け殻のようです
A

配偶者を亡くした場合は回復に4〜5年ほどかかるとも言われ、親より長引きやすいとされます。急かさず、そばで話を聞くことが力になることが多いそうです。

Q
涙が急に止まらなくなります。おかしいですか?
A

おかしくないと思います。ふとした瞬間に涙があふれるのは、故人への思慕の現れとして語られる自然な反応です。我慢せず出したほうが、かえって落ち着いていくと言われています。

Q
早く立ち直らないといけませんか?
A

いいえ。悲しみは消すものというより、時間をかけて馴染んでいくものだと感じています。「もう何ヶ月も」と焦るより、自分のペースを許してあげるほうが大事かなと思います。

Q
どんな状態だと専門家に相談すべきですか?
A

眠れない日が続く、食べられない、気持ちの落ち込みで生活に支障が出ている、こうした状態が長く続くときは相談を考えてほしいサインです。死別に詳しい精神科・心療内科・心理職などが頼れます。

Q
グリーフケアって何ですか?
A

死別による悲しみに寄り添い、和らげるための支えのことです。専門機関のほか、同じ経験をした人の集まり(遺族会など)もあります。一人で抱えなくていいんですね。

Q
親孝行できなかった後悔が消えません
A

正直、私もこの後悔は今も消えていません。たぶん完全には消えないんだと思います。でも、その後悔ごと抱えて普通に暮らせる日は、ちゃんと来ます。今は無理に消そうとしなくていいです。

ちなみに、親の死のストレスが尺度でどれくらい重いのかを知ると、いまのしんどさが当然だと思えるかもしれません。親に優しくできなかった後悔がつらい方は、こちらもどうぞ。

まとめ|変わってしまったあなたへ、見送った私から

最後にもう一度だけ。親を亡くして自分や家族の性格・情緒が変わるのは、異常ではなく、自然なグリーフ反応だと一般に言われています。怒りっぽさも、無気力も、涙もろさも、あなたの心が壊れたサインじゃないんです。

  • 性格の変化は悲嘆反応。あなただけじゃない
  • 落ち着くまで半年〜1年、戻るには数年(個人差大)
  • 無理に元気にならず、悲しみは出していい
  • 長引くなら専門家に相談を

私は母を見送ったあと、しばらく自分でも人が変わったようでした。眠れない夜も、弟と絶縁した1年もありました。それでも、悲しみと一緒に普通に暮らせる日は来ました。だから、今がどんなにつらくても、あなたや家族の変化を「おかしい」と責めないであげてほしいんです。ゆっくりで、いいんですよ。

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