相続アシストを調べていて知りたいのは「怪しくないか」「68万円は妥当か」の2つだと思います。先に答えを書きます。
運営は1990年11月に開業した税理士法人SWATSと、SWATS法律事務所のグループです。代表パートナー税理士の登録番号も公開されている、実在の事務所でした。
ただし、ここが一番の分かれ目です。対応エリアは東京・神奈川・大阪・京都・兵庫の5都府県だけで、全国対応ではありません。
68万円(税込)は「相続手続きの代行」と「相続税の申告」をまとめた値段です。申告書を作ってもらうだけなら、他社のほうが安いことが多いと思っておいてください。
そしてもう一つ。公式サイトの「お客様の声」もGoogleの口コミも、現時点で1件もありません。サービスのLPが世に出たのが2026年1月で、まだ始まったばかりだからです。
私はこのサービスを使っていません。だから5都府県で相続税の申告が必要になった5人に、個別に話を聞いてきました。
この記事で分かるのは、68万円の内訳と加算の中身、含まれない範囲、5人の本音、無料相談で聞くべき6つの質問です。
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。
サービスの中身と運営会社

「ゼロタッチ」という名前だけ見ると、全部おまかせで座っていればいいように聞こえます。でも公式の料金表を開くと、代行の範囲はきちんと8項目で線が引かれていました。
- 戸籍の収集
- 相続関係説明図の作成
- 残高証明・評価証明の取得
- 財産一覧表の作成
- 遺産分割協議書の作成
- 相続税額の試算
- 税務のアドバイス
- 申告書の作成と提出
戸籍を集めて、財産を洗い出して、協議書を作って、申告書まで出す。ここまでが68万円のプランの中身です。
で、ここが読み飛ばされやすいところ。実家の相続登記(名義変更)は、このプランに含まれていません。
名義変更まで込みのメニューは別にあって、そちらは財産1.2億円以上が対象で料金は非公開でした。手続きを丸ごと任せたつもりが、登記だけ残るというのはよくある行き違いです。
ついでに言うと、LPには「申告から登記までワンストップ」と書いてあるのに、料金表の同じプランの説明は「不動産や預貯金の名義変更が既にお済の方」向けとなっていました。公式サイトの中で表現が食い違っています。ここは無料相談で必ず確認したい点です。
運営しているのは誰か

広告からいきなり来ると身元が見えません。公式の会社案内と弁護士紹介ページで確認できた事実だけ並べます。
- 1990年11月に開業
- 2004年6月に法人化
- 杉山清和 税理士 第63893号
- 渡部庄二 税理士 第91914号
- 弁護士 杉山清隆 1名
- 神戸と東京の2拠点
もとは杉山清和会計事務所という名前で、2025年7月に税理士法人SWATSへ改称しています。30年以上続いている事務所という点は、事実として確認が取れました。
ただし細かいところで注意が要ります。税理士法人SWATSの所在地は神戸市中央区で、東京の日本橋茅場町はSWATS法律事務所の住所でした。
広告側の紹介文には「選べる3拠点(東京・大阪・神戸)」と書かれているものがあります。でも公式の事務所案内は神戸と東京の2つだけで、大阪の事務所は載っていませんでした。
あと、司法書士と行政書士は自社在籍ではなく「提携する司法書士や行政書士」という書き方です。土地家屋調査士も提携先に入っていました。
実績についても正確に書いておきます。サイト内に「相続の相談実績は1000件以上」という記載はありますが、これは相談の数であって申告の件数ではありません。年間の申告実績は公表されていません。
けんじ身元が確かなことと、自分に合うことは別の話です。ここから料金を見ていきます。
料金は結局いくらになるのか


68万円という数字だけが独り歩きしやすいので、条件から書きます。この金額は税込で、しかも遺産総額が1億円未満・加算なしのときの最小構成です。
公式の料金表に、1億円以上の帯の基本料金は載っていません。1億円を超えた分については、超過額の1.1%が上乗せになります。
遺産が1億5,000万円なら、超過分5,000万円の1.1%で55万円の加算です。68万円が123万円になる計算になります。
着手金22万円の扱い


もう一つ、見落としやすいのが着手金です。契約を結んだあとに22万円(税込)を入金してから業務が始まります。
この22万円が基本料金68万円の内数なのか、それとも別なのか。公式サイトを何度読んでも、そこは書かれていませんでした。
内数なら総額68万円、別建てなら90万円です。22万円の差は小さくないので、後半の質問リストにも入れています。
加算とオプション一覧


広告では「追加費用なし」という表現を見かけます。でも料金表には、加算とオプションが10種類以上ならんでいました。
- 自宅以外の不動産 1件6,000円
- 兄弟姉妹が相続人 27,000円
- 相続人5名超 1名7,000円
- 金融機関5社超 1社16,000円
- 準確定申告 22,000円
- 土地の現地調査 22,000円
- 預金履歴の確認 55,000円
- 分割案の試算 22,000円
- 未分割申告 基本報酬+50%
私が一番気になったのは、預金履歴の確認が55,000円のオプションだという点です。つまり通帳をさかのぼって調べる作業は、標準では入っていません。
名義預金や生前の引き出しは、税務署が真っ先に見るところです。ここを外して申告して、あとで指摘されるほうが高くつきます。
期限が近いと料率そのものが上がります。申告期限まで4か月以内で+20%、3か月以内で+30%、2〜1か月は別途見積りでした。
68万円のプランなら、3か月以内の依頼で20万4,000円の上乗せです。動き出しが遅れるほど値段が上がる仕組みだと思ってください。



68万円は上限ではなく、出発点の数字です。
正式見積りが出る時期


そして、この記事で一番強調したいのがここです。正式な見積りが出るのは、契約して財産の調査が進んだあとの「中間面談」の場でした。
裏を返すと、契約の判子を押す時点では総額が確定していません。着手金を払ったあとで金額を知ることになります。
不誠実だという話ではなく、財産の中身を見ないと値段が出せない仕事なので、構造としてはそうなります。だからこそ、無料相談の段階で概算のレンジを聞いておくのが大事です。
他社と並べるとどうか


高いか安いかは、他とならべないと判断できません。各社の公式サイトに載っている料金を、税抜と税込を分けて表にしました。
| 事務所 | 最低料金 | 遺産1億円 | 書面添付 |
|---|---|---|---|
| 相続アシスト | 68万円(税込)※1億円未満 | 68万円(税込)+加算 | 記載なし |
| チェスター | 20万円〜(税抜) | 55万円(税抜) | 基本報酬に含む |
| レガシィ | 45万円(税抜) | 60万円(税抜) | 確認できず |
| 辻・本郷 | 一律45万円(税区分の明記なし) | 対象外 | 記載なし |
| みなと相続コンシェル | 36万円(税抜)完全定額 | 同左 | オプション |
| VSG(旧ベンチャーサポート) | 13万円(税抜)※4,000万円以下 | 48万円(税抜) | オプション5万円(税抜) |
※各社公式サイトの2026年7月時点の表示です。税抜表示の事務所は、比べるときに1.1倍してください。
見ての通り、相続税の申告書を作るだけなら、大手のほうが安い価格を出しています。相続アシストのLPには「大手税理士法人は100万円前後」という比較表がありますが、あれは自社で作った図で出典が付いていません。
だから比べる軸は「どっちが安いか」ではないと思っています。申告書だけ欲しいのか、戸籍集めから協議書まで丸ごと外に出したいのか、そこで分かれます。
チェスターの料金体系や書面添付の扱いを詳しく見たい方は、こちらに別記事があります。チェスター相続の評判と料金を調べた記事もあわせて読むと、価格の相場感がつかめると思います。
話を聞いた5人の本音


公式にもGoogleにも口コミがないので、自分で聞くしかありませんでした。5都府県で相続税の申告が必要になった方に、時間をもらって話を聞いています。
お一人ずつ、電話とメッセージで伺いました。良かったところだけを聞くと提灯記事になるので、不満と「やめたほうがいい人」を必ず聞いています。金額は記憶が曖昧な方もいたので、そのまま曖昧に載せました。
5人のうち、頼んで良かったという方が3人、半々という方が1人、途中で見送った方が1人です。順に載せます。
①戸籍集めから解放された


父が去年の秋に亡くなりました。実家は世田谷で、土地の評価だけで基礎控除を超えるのはすぐ分かりました。
予約はWebのカレンダーから入れています。枠に「15分」と書いてあって、そんな短さで何が分かるんだと思いました。
初回は電話で、ほんとうに15分でした。見積書は出ません。ざっくりした話だけです。
そのあとオンラインで面談があって、そこで契約しました。サインしたのは契約書と委任状の2枚だけです。
僕にとっては戸籍でした。父は生前に転籍を3回していて、自分で集めきれる気がしなかった。あそこから解放されただけで、頼んだ意味がありました。
安いとは思っていません。平日に役所へ行く時間を金で買った、という納得の仕方をしています。
転籍がある方の戸籍集めは、本当に消耗します。私も母のときに市役所と法務局を往復して、平日の休みが2日消えました。
②印鑑証明だけは自分で


母が神戸の施設に入っていて、去年そこで亡くなりました。自宅は空き家のままで、もう10年近く誰も住んでいなくてね。
小規模宅地の特例を使いたいと伝えたら、介護保険の被保険者証の写しと、施設の入所契約書の写しを出してくださいと言われたんです。
入所契約書なんてどこにあるのやらと思ったら、仏壇の下の引き出しから出てきましてね。母は几帳面な人でした。こういうときだけ、生きててくれてありがとうと思うんですよ。
面談には税理士さんと司法書士さんの2人が出てこられました。え、2人も来るのと思ったのを覚えています。
印鑑証明書だけは、自分で役所に取りに行きました。ほかの書類はほとんど向こうが取ってくれたので、そこは楽でしたね。
それと「申告の期限までは家を売らないでください」と釘を刺されました。理由も説明してもらいましたけど、正直あんまり分かっていません。
お値段ですか。たしか70万円は超えていたと思うんですけど、そこは主人に任せてしまって。
施設に入っていた親の家で小規模宅地の特例を使うときは、入所の時期と要介護認定の時期が問われます。介護保険被保険者証と入所契約書を求められたのは、その確認のためです。
「期限まで売らないで」というのも同じ理由でした。特例には申告期限まで保有し続ける要件があるので、途中で売ると使えなくなります。
③名義預金を細かく聞かれた


親父が死んで、残ったのが自宅と貸してるアパート1棟。これはあかんなと思って調べたら、うちは完全に申告が要る側でした。
通帳のコピーを5年分くださいと言われて、まずそこでげんなりしましたわ。押し入れの箱をひっくり返す羽目になって、埃で二日くしゃみしてた。
一番きつかったのが、母親名義の口座の話です。「この通帳と印鑑は、生前どなたが持っていましたか」って、そこだけやたら細かく聞かれた。
疑われてるんかと一瞬むっとしましたよ。あとで名義預金という論点だと説明されて、ああそういうことかと。
あそこを自分でやってたら、たぶん母親の口座は財産に入れてない。入れてなかったら、あとで税務署に言われてたと思う。
だから値段は高いと思ってないです。俺は数字が苦手なんで、はなから勝負にならん。
名義預金は、口座の名義が誰かではなく「お金を出した人は誰か」で判定されます。通帳と印鑑の保管場所を聞かれるのは、実務では定番の質問です。
ちなみに預金の履歴をさかのぼって調べる作業は、55,000円のオプション扱いでした。標準で付くわけではないので、そこは相談のときに確認してください。
④郵送のやり取りが不安


結論から言うと、頼んで良かったところと、そうでもなかったところが半々です。
書類のやり取りは全部郵送でした。マイページのようなものは用意されていなくて、いま何がどこまで進んでいるのかが見えません。
知りたければ、こちらから電話をかけることになります。聞けば丁寧に答えてくださるのですが、自分から催促するのが苦手な人にはしんどいと思います。
それと、正式な見積りが出たのは途中の面談の場でした。契約した時点では、総額が分かっていなかったんです。
その場で準確定申告をオプションでどうですかと勧められました。父は年金以外に不動産の収入があったので、お願いしました。
契約から申告が終わるまでは5か月ほどです。遅いとは思いませんでしたが、早くもありません。
仕事は丁寧でした。ただ「何もしなくていい」かというと、そこまでではないというのが正直なところです。
この方の話は、いま検討している人に一番効くと思います。専用システムや進捗確認の画面については、公式サイトにも記載がありませんでした。
準確定申告は22,000円のオプションです。亡くなった方に不動産収入や事業収入があった場合は、ここが加わると考えておいてください。
⑤見送って他社に頼んだ


結果から言うと、面談まで行って頼みませんでした。
予約フォームの同意のところに、守秘義務のあるサポートスタッフが同席する場合がある、と書いてありました。そこはちゃんとしてるなと思った。
電話の15分も感じが良かったです。押し売りみたいなことは一切なかった。
面談で、実家の名義変更もお願いできますかと聞いたら、登記は別料金になりますと。そこで自分の中の計算が変わりました。
うちは相続人が自分と妹の2人だけ。財産も預金と実家だけで、戸籍は半分自分で集め終わってた。
だったら申告だけ頼めばいい。そう思って、別の税理士に申告だけで依頼しました。金額は言いませんが、だいぶ違います。
サービスが悪いとは思っていません。自分には要らなかった、それだけです。
この方が言っていることが、価格の判断のすべてだと思います。手続きの大半を自分で終えている人が丸投げプランを買うと、割高になります。
自分でどこまでやれるかを先に測っておくと、この判断がぶれません。手順と実際にかかる手間は相続手続きを自分でやる場合の流れにまとめてあります。
気になる点と向かない人


ここまでで良い話も出てきましたが、正直に書いておきたい弱点が5つあります。私が広告主だったら書いてほしくない部分です。
1つめ。利用者の口コミが現時点でゼロ件です。公式の「お客様の声」も解決事例も0件で、Googleにもみん評にも実ユーザーのレビューが見当たりませんでした。
PR記事の中に口コミらしき文章が2件ありましたが、誰の声なのか出所が書かれていません。判断材料としては使えないので、この記事では引用していません。
2つめ。対応エリアが東京・神奈川・大阪・京都・兵庫の5都府県だけです。広告の紹介文に「全国対応」と書かれているものを見かけましたが、公式のLPは5都府県と明記しています。
3つめ。申告書の作成だけを頼みたいなら、他社のほうが安く済む可能性が高いです。先ほどの比較表のとおりです。
4つめ。相続登記が含まれません。実家の名義を変えるところまでゴールに設定している人は、そこだけ別で司法書士に頼む前提になります。
5つめ。書面添付制度への言及が、サイト全体で見当たりませんでした。全ページ検索しても出てきません。
書面添付は、税理士が申告書に検討内容の書面を付ける制度です。国税庁は「調査の省略を前提としているものではありません」とはっきり書いているので、付ければ調査が来ないという話ではありません。
ただ、相続税の書面添付割合は令和6年度で24.6%あります。付けている事務所は付けているので、対応可否は聞く価値があります。
流れ作業にならないか


ここまで書いてこなかった不安が、たぶん一番大きいところだと思います。これだけ払って、事務的に流されて終わりじゃないのか、という不安です。
相続税の申告を頼んだ人の低い評価を読んでいると、金額そのものへの不満は意外と少ないんです。多いのは「同じ作業ならどこの事務所でもやってくれる」「事務的な処理しかされなかった」という声でした。
払った額に見合う個別対応をしてもらえるのか。読者の不安の正体は、値段の高さより、たぶんこっちです。
相続アシストは、専門家の分業と仕組み化で手間を減らす作りだと公式に書かれています。効率化が売りである以上、裏返せば個別対応の濃さは事務所任せになります。
だから15分の電話では、値段だけでなく「うちの場合ここが心配なんですが」と具体的に一つぶつけてみてください。返ってくる答えの粒度で、流れ作業かどうかはだいたい分かります。



料金表では測れない部分は、質問の返し方で測るしかありません。
頼まないほうがいい人


ここまでの5つを、人物像に落とすとこうなります。当てはまる方は、無料相談に行く前に別の道を考えたほうが早いです。
- 5都府県の外に住む人
- 申告だけ頼みたい人
- 登記まで任せたい人
- 口コミを見て選びたい人
- 費用を先に確定したい人



エリア外なら、ここで粘らず別の探し方に切り替えたほうが早いです。
実家が5都府県の外にある方や、申告だけ頼みたい方は、複数の税理士に見積りを出させる方式のほうが向いています。私が母のときに「本当に申告不要か」を確認してもらったのも、そこで見つけた税理士でした。
使い方と費用感は税理士ドットコムの評判を調べた記事に書いています。無料で相場を知るところから始めたい方は、そちらが先です。
向いてる人と相談の流れ


逆に、はまる人にはきれいにはまります。5人の話を聞いていて、共通していた条件を並べます。
- 平日に動けない人
- 遠方の実家を相続した人
- 相続人が多い人
- 名義変更が済んでいる人
- 手続きごと外に出したい人
戸籍集めと残高証明の取得は、税理士が職務上請求で代わりに取れます。ここを丸ごと渡せるのが、このプランの本体だと思ってください。
ただし印鑑証明書だけは本人しか取れません。相続人が遠方に散っている場合、そこが一番詰まります。
手順は公式に7ステップで出ています。長くなるので、必要な方だけ開いてください。
無料相談から申告までの流れを見る
- 電話かWebフォームで予約する
- 無料相談(電話かオンライン・15分程度)
- 税理士と司法書士から説明(無料)
- 契約書と委任状にサイン・着手金入金
- 中間面談で正式見積りを確認
- 申告書を作成して提出
- 完了報告とアフターフォロー
着手金は税込22万円です。中間面談では財産目録と分割の進捗、申告の要否もあわせて確認します。
書類のやり取りは郵送が基本です。土日や夜間の面談は相談すれば対応可能ですが、出張面談は有料になります。
初回はいきなり事務所へ行くわけではありません。電話かオンラインで15分、話を聞かれて終わりです。
公式には「必ず依頼する必要はありません」「強引な進め方は行っていません」と書かれています。契約までは費用がかからないので、値段を確かめるだけでも成立します。
予約したまま連絡が取れなくなるのは、事務所にとっても迷惑になります。行くと決めてから押してください。
無料相談で聞くべき6問


口コミがない分、自分で確かめるしかありません。15分の電話で聞くことを、6つに絞りました。
- 着手金は総額に含むか
- うちの遺産だと総額は
- 相続登記は別料金か
- 書面添付制度に対応か
- 通帳の遡り調査は有料か
- 申告完了までの期間は
①着手金22万円が68万円の内数なのか、別なのか。公式サイトに書かれていない部分なので、ここを曖昧にしたまま契約しないでください。
②遺産の概算と不動産の件数、相続人の人数を伝えて、レンジで答えてもらいます。正式見積りは中間面談まで出ないので、この時点では幅のある答えで十分です。
③実家の名義変更をどうするか。別料金ならいくらか、提携の司法書士に回るのか、自分で探すのかまで確認しておくと後が楽です。
④書面添付に対応しているか。サイトに記載がないだけで、実務でやっている可能性はあります。付けない方針ならその理由を聞いてください。
⑤預金履歴の確認は55,000円のオプションです。自分のケースでそれが必要かどうか、税理士の意見を先に聞いておくと予算が読めます。
⑥申告完了までの期間。相続税の期限は10か月で、残り4か月を切ると料金が20%上がります。逆算して間に合うかを、その場で確かめてください。
よくある質問


相談の前によく聞かれることをまとめました。数字はすべて国税庁の公表資料に沿っています。
- Qそもそも相続税がかかるか自分で判断できますか
- A
預金と不動産の評価額を足して基礎控除と比べれば、おおよその見当はつきます。土地の評価が絡むと素人判断が外れやすいので、境目だと思ったら専門家に見てもらってください。
- Q基礎控除はいくらですか
- A
3,000万円+600万円×法定相続人の数です。相続人が2人なら4,200万円になります。ちなみに相続税の申告が必要になったのは、亡くなった方全体の10.4%(令和6年分)です。
- Q申告の期限はいつまでですか
- A
亡くなったことを知った日の翌日から10か月です。提出先は、亡くなった方の住所地を管轄する税務署になります。
- Q特例で税額がゼロなら申告しなくていいですか
- A
申告が必要です。小規模宅地の特例や配偶者の税額軽減は、申告して初めて使えます。要否の判定は、特例を使う前の課税価格で行います。
- Q5都府県の外に住んでいても使えますか
- A
公式LPの対応エリアは東京・神奈川・大阪・京都・兵庫のみです。無料相談自体はどこからでも受けられますが、エリア外だと依頼につながりません。別の探し方はこちらの記事にまとめています。
- Q無料相談だけで断れますか
- A
公式に「必ず依頼する必要はありません」「強引な進め方は行っていません」と明記されています。契約までは費用がかかりません。ただし予約したのに連絡が取れないのは避けてください。
- Q68万円以外にお金はかかりますか
- A
着手金22万円(税込)が別にあり、加算とオプションが10種類以上あります。戸籍などの発行手数料も実費で別です。期限が4か月を切ると20%、3か月を切ると30%が上乗せになります。
まとめ


相続アシストは、怪しい会社ではありませんでした。1990年開業の税理士法人と法律事務所のグループで、税理士の登録番号も公開されています。
ただ、誰にでも勧められるサービスかというと違います。判断は3つで分かれます。
1つめは場所です。実家か自分が東京・神奈川・大阪・京都・兵庫の5都府県にないなら、ここは候補から外れます。
2つめは、何を買いたいかです。申告書だけなら他社が安い。戸籍集めから協議書まで丸ごと外に出したいなら、68万円は説明のつく値段です。
3つめは、値段の確定を待てるかどうか。正式な見積りは中間面談まで出ません。金額が読めない期間があることを、先に飲み込めるかどうかです。
自分の遺産額で税金がかかるのかどうか、まだ曖昧な方もいると思います。その計算からやりたい方は、相続税がいくらからかかるかを整理した記事を先に読んでみてください。
母を見送ったあと、私は「知らなかった」だけで損をしかけた場面が何度もありました。期限は10か月ですが、書類集めだけで1か月以上溶けます。
迷っている時間そのものが、料金の加算につながる仕組みです。15分の電話で値段のレンジだけ聞いておく、くらいの温度でいいと思います。










コメント